地主研究室紹介<私の研究> 電気電子工学科 地主研究室


誤り訂正符号 (Error Correcting Code)


ここではごく簡単に誤り訂正符号について触れたいと思います.

情報源から発生されるものが0と1の数字二つだけであったとします.この情 報源から宛先に向かって0を送ることを考えてみます.

このとき雑音などにより0が1に誤ってしまった場合,受信側(宛先)では誤 りが生じたことに気づかずに1が送られてきた,と認識してしまいます.

そこで0を送りたいときには0を3個連続して送り,1を送りたいときには1 を3個連続して送ることにしてみます.

以下では0を寝ているニャンコ,1を起きているニャンコで表しています.

sleeping nyanko sleeping nyanko sleeping nyanko 0を送るために寝ているニャンコを三匹送ります.

                down-arrow              送っている途中で物音がしてニャンコが
                down-arrow              一匹起きてしまいました.
sleeping nyanko nyanko sleeping nyanko このとき,受信側では左のようなニャンコ達を受け取ります.ここで,0と1について多数決を行います.

多数決を行った結果,実際に送られたのは寝ているニャンコだろう,と推測することができます.
つまり誤りが一つ起きてもそれを訂正することができるのです.

このように同じ記号を複数回連続して送ることで,簡単な誤り訂正符号を構成す ることができます.ところが誤りが訂正できることの代わりに本当は0という 情報を送りたいのに000と3倍の記号数が必要となってしまいます.

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